【勉強方法】「子どもが勉強しない」を変える術~習慣形成方法とは~

このブログでは「習慣の作り方」についてお伝えします。
お子様がテスト前だけではなく、毎日コツコツ勉強してくれたらやっぱり嬉しいですよね。
毎日コツコツやること、これを私たちは「習慣」と呼びますが、勉強はもちろん、大人になっても共通する「~し続ける習慣」をつくる方法とはなんでしょうか?

★★★ このブログのポイント ★★★

>>習慣形成には「ご褒美」も必要<<

なぜその習慣を身につけたいのかを明確にする
② 人間は「楽しい・嬉しい」に素直に行動できる
③ 簡単にできる事の積み重ねが習慣作りには重要

★★★★★★★★★★★★★★★★★★


「夏休みになって子どもがだらけている姿が目に付いて…」

そんな保護者様の声をよく聞きます。お子様が家でコツコツ勉強してくれたら嬉しいですよね。
日めくりカレンダーのイラスト
これは、いわゆる「習慣形成」です。
「習慣が大切」というのは、よく聞く言葉かもしれません。
昨年では、『やり抜く力 GRID』という本がベストセラーになりました。

成功に必要なのは「IQ」よりも「GRID(=やり抜く力)」である。

そんな内容がアメリカだけでなく日本でも話題となり、ビジネス書大賞2017読者賞をはじめ、多くの賞を受賞。「やり抜く習慣」の重要性が再認識されました。

FLAPSでも、習慣形成を目指し日々生徒と向き合っていますが、そもそも習慣とはどのようにすれば身に付くのでしょうか?
習慣形成のカギを握るのは①動機・行動の把握と②承認です。

>ポイント①< 「~しよう」には「~したい」という動機が重要

具体的な習慣形成は、次の4つの手順です。
①「なぜその習慣を作りたいのか」を明確にする
②「どうしたらその習慣を作れるか」を考える
③「その習慣を作る上で、邪魔となりうるもの」を考える
④ その習慣形成行動ができたらご褒美を与える


「明日は朝早く起きよう!」「今日からダイエットをしよう!」
そんな決意(=習慣形成のスタート)をしたことはありませんか?
「頑張るぞ!」と意気込んだにもかかわらず、「結局できなかった…」なんてこと、ありませんか?(私はよくあります!笑)

「なんて自分は意思が弱いんだ…」と落ち込む必要はありません。
なぜなら、人間の本能がそうさせているからです。

人間は進化の過程において「快適さ」を求め続けました。
(数千年前は明日の生活さえ危ない日々だったのですから、快適さを求めるのは当然ですよね。)
ここでいう快適さとは「慣れていること」であり、慣れていないことは「不快」となります。新しい環境に入ったばかりのときはなにかと気疲れしたり、ホームシックになったりするのはこのせいとも言えます。

つまり、慣れていないことに挑戦するには、その不快さを超える「ご褒美」がなければ人間は動けないようにできています。


>ポイント②< 「習慣形成」<「ご褒美」の方程式をつくる

ご褒美と聞くと、「まるでモノで釣るみたい…」とためらってしまうかもしれません。
ここでいう「ご褒美」とは2つの意味があります。

1つは、「考えるとついにやにやしてしまうようなゴール(習慣形成の目的)」です。
先ほどもお伝えしたように、動機が不明瞭では長続きしません
それは「頑張った後のご褒美」が想像できないからです。

もう1つは、イメージ通りの「ご褒美」です。
習慣形成が実を結ぶまでは時間がかかりますが、人は子どもであればあるほど長期的な目線で物事を見ることができません
そこで、1回・1日・1週間など短い期間で「できた!」に対する「ご褒美」を設定します。
例えば、1日1時間勉強したら30分ゲームしていい、とか、6日間間食しなかったら1回甘いものを食べていい、とかそういったものです。
すると、人間の脳は「頑張ったら快適さが手に入る!」と思い込むので、より習慣形成行動をしたくなります。

これの繰り返しをしていくことで、習慣形成行動に慣れていき、習慣が完成していきます。


>ポイント③< 簡単にできる行動を習慣形成行動にする

実際に習慣形成行動をしていく上で陥りがちなミスがあります。
それは「完璧な行動を設定する」ことです。
勉強で言えば「1日8時間勉強するぞー!」とか、ダイエットで言えば「1日100回腹筋・腕立て・スクワットするぞー!」とかですね。

最初はやる気もあるのでできますが、人のやる気は長続きしません。
それに、やることがたくさんあると忘れてしまいます。
完璧な行動は、人間にとって負荷が高すぎてしまいます。

そこで、習慣形成行動には「頭を使わず簡単にできること」がカギとなります。
例えば「毎日朝起きたらまずは本を開く」というのも習慣形成行動です。

また、習慣形成の邪魔になりそうなものを排除するのもひとつの手段です。
ダイエットで言えば「カフェ・コンビニに行かない」とか、勉強で言えば「スマホを捨てる(ちょっとやりすぎ!?)」とか、そういったことです。

とにかく初めから負荷をかけすぎるのではなく、徐々に負荷をかけていきましょう


>まとめ< 習慣形成=「簡単」×「喜び」

なぜその習慣を身につけたいのかを明確にして、簡単な行動を続けていく。できたら誉める。だから、またやる。この繰り返しが習慣形成です。

人間の行動のほとんどは習慣からできている、とも言われていますから、よい習慣を身につけたいですよね。

「うちの子にちょっとでも勉強の習慣が身に付けば…」という保護者様はもちろん、「勉強する習慣を身に付けたい!」という高校生も、ぜひ相談してみてくださいね☆


★講師紹介:田所侑依(タドコロユイ)のプロフィール★
「なりたい大人」になる手助けをする、英・国講師
第1志望高校に合格するも、高校最初の中間テストでクラス・ビリ2位を記録。その後、茶髪にピアスという「高校生デビュー」を果たす。「このままではだめかも・・・」と気づき、高2の秋、大学受験勉強を始める。偏差値を42から69に上げ、早稲田大学教育学部英語英文学科に現役合格。今までに出会った自分の恩師である「塾の先生」を志す。大学1年生から塾講師を始め、それまで「英語嫌い」の平均点以下だった子どもたちを80点以上・クラストップに押し上げ、「英語が得意!」に変えていく。持前の包容力と面倒見の良さで、子ども達からの信頼を得ている。使命は「子どもがなりたい大人になるために頑張れる」ようにすること。 

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