【合格体験記】合格を引き寄せた「本気度」の作り方

年々難化する大学受験。
その中で最難関私大と呼ばれる早稲田大学に、一般受験で現役合格を果たしたその要因とは何なのでしょうか?


早稲田大学 大隈記念講堂の商用利用可能なフリー写真素材
 
桜が咲き始めましたね。
高校では卒業式も終わり、これからの大学や専門学校での新生活に心躍らせている人も少なくないと思います。
そしてそれは、新高校1年生も同じのようです。

そんな中で、燃え尽き症候群になっている、新高校1年生、新専門学校1年生、新大学1年生もいるのではないでしょうか?

毎日だらだら過ごしてしまっている…。

そんな人は、もしかしたらここからの数年間の高校・専門・大学生活が少しもったいない過ごし方になってしまうかもしれません。

なぜなら、燃え尽きてしまったということは「受験合格がゴールになっていた」とも言えるからです。



燃え尽き症候群は、なぜ起こる?

もちろん、合格に向けてとても頑張ったのだから燃え尽きられたのです。
その努力は本当に素晴らしいですし、必ずこれからの糧になります。
なので、「燃え尽きることはまったくだめ!」と否定する気持ちはありません。それに、私自身も燃え尽き症候群に陥ったことがあります。

でも、そんな中学生や高校生は、ちょっと心配です。

 
なぜなら、燃え尽き症候群になってしまうのは、努力そのものへの集中度が高くなりすぎてしまっていたからです。


今までの日本は、先進諸国の模倣で発展を遂げてきました。
なので、「考える力のある人」よりも「集団の中で愚直に努力ができる人」の方が好まれました。
このような場合、学力向上のためにどれだけ努力できたかが「努力できる人」を判断するわかりやすい目安になります。そのため、学歴社会だと言われていました。

 
もちろん今も、基礎能力値を測るために学力を判断基準のひとつにする企業は存在しています。

しかし、ここからの時代は模倣では生き残っていきません。
なぜなら、模倣を得意とするAIが発達しているからです。

1→100にする作業はAIがやってくれる。
では、私たち人間にできることはなにか?

 
それは、0→1にする、いわば創造です。

 
なので、愚直に努力する力はもちろん大切ですが、それ以上に重要になるのは、「自分で考える力」なのです。

だから「燃え尽き症候群はもったいない」のです。
なぜその学校を選んだのか。
なぜ受験をするのか。
その問に対する回答が曖昧だったり、他人による判断基準だと燃え尽き症候群になってしまいます。

逆に、目的が明確であれば、次の1手はもう進んでいるはず。



合格のカギは「目的からくる本気度」

話が少し脱線しましたが、今回早稲田大学合格を果たしたTくんが合格を引き寄せた1つの要因。
それは

「本気度」

だと私は思っています。


「本気度」なんて、ずいぶん抽象的ですよね。笑
もっとかみ砕いていきましょう。


Tくんは、高校1年生からフラップス高校指導部に通ってくれていました。
サッカー大好きTくん。
学校のテストもそこそこに部活動に熱中していた記憶があります。

とはいえ、真面目な一面もあるので、テスト勉強を「まったくやらない」、学校の授業を「全然聞かない」といったことはありませんでした。

成績も悪くない。推薦も狙えなくない。
そんなTくんが高校で一番頭を悩ませたのは、「志望校決定」だったのではないかなと思います。

 
Tくんの志望校決定にあたり、私もいろんな話をしました。

何が好きなのか。
どんなことをしたいのか。
どんな仕事に就きたいのか。
どんな生活を送りたいのか。

一見、志望校決定には直接関係のないことでも、それがTくんをつくる全てです。
勉強はできる、だからこそ大切なのは「モチベーションづくり」だと考え、徹底的に話しました。



「あなただから早稲田を目指してほしい」

そんな風に伝えた記憶があります。
初めはやらされた目標だったのかもしれません。
しかしTくんも「なぜ目指すのか」がきっとわかっていた
だから本気になれたんだと思います。

彼の本気は合格発表の時に、一番に現れていました。
高いテンションではなく、かみしめた一言。

「めちゃくちゃうれしい」

電話越しに伝わるその声色、言葉の重さ。

この日のために一緒に頑張ってきたんだな、と私自身強く思いました。


 
後日遊びに来てくれたTくんは、ちょっと自信をつけたような、そんなカッコよさが見え隠れしていました。
きっと、本当に頑張った1年間だったのだと、彼の姿が物語っていました。



「なぜそれをしたいのか?」を明確にする

大学受験は、義務教育ではなく、自ら選択するものです。
だから、「やらされた気持ちの受験」ならば、本来取るべき選択肢ではないのかもしれません。

それに、そんな気持ちで受験勉強を続けられるほど、甘いものでもないというのが現実です。

なので、これから大学合格を目指す受験生には
「なぜその大学に合格したいのか?」
「なぜ受験勉強をするのか?」
という問いに対する自分なりの回答を探してほしいと思っています。

それは、高1生・高2生も一緒ですね。

18歳という一生に一度の大切な時期を勉強にささげるにふさわしい答えを見つけていきましょう!

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